5ch冒険家×カメ五郎が語る「僕らがサバイバルの世界に足を踏み入れたワケ」
冒険家の春間豪太郎、人気野宿家のカメ五郎が待望の対談!
■本から得た知識は役に立たない
春間 本にも書きましたが、大学の2回生のときにフィリピンに行方不明の友だちを探しに行ったことが、海外に目を向けるきっかけになりました。自分の英語、通じるんだろうかとかドキドキしました。
カメ 海外に目を向けるきっかけが、いきなり友だち行方不明という展開(笑)。
春間 やっと探し当てたら、なんと彼は使用人やガールフレンドと一緒に優雅な「王様生活」をしていまして、これは当分帰ってこないわと(笑)。カメ五郎さんは、どんなきっかけで究極ともいえるサバイバル術を始めたのですか?
カメ もともとアウトドアは好きだったのです。きっかけといえば日帰り登山のときですかね。下山が遅くなり帰りのバスを逃してしまい、翌日まで待たなければいけなくなりました。水も食料もすでにありません。さて、どうするか。サバイバル本から得た知識はあったんですが、じっさいやってみると火は点かないし、水も集まらない。書いてあることと全然違うじゃん! 山でクマに襲われたらこうしろとか、あんたイメージで書いているだろうって(笑)。
春間 ぼくだったら一晩くらい絶食します。その場で火を点けようとか、水を溜めようとか思うっていうのがスゴイです。
カメ 今までの知識を試すいいチャンスだと思ったのかもしれません。じっさいのところはどうなんだろうと、いろいろやっているうちに、サバイバルの専門家みたいになってしまいました。
春間 大切なのは、それは無理と思わないことなのでしょうね。ぼくの冒険でも、ロバを連れて1000㎞旅をするというと、現地の人は口を揃えて「無理だ。やめとけ」って言うんですよ。でも、無理といわれると逆にやってやろうと、反骨精神みたいなものがむくむくと湧き上がってきました。
カメ ぼくは人が一番怖いと思っているので、海外で現地の人とコミュニケーションを取りながらの旅はできないなぁ。海外は無理!
春間 そうですか? カメ五郎さんは逆に海外合っているんじゃないですか。まったく人がいない未開の地でも、単独で旅ができそうな気がしますけどね。